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志士の流儀   林田明大著  教育評論社0b685edd.jpg
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幕末の志士と陽明学との関係をテーマにした本。

作者のあとがきを読んで共感したことが二つ。

一つは、何年か前に「開運・なんでも鑑定団」を見ていた折、偶然に「坂本龍馬の書」というのが登場。
これが偽物かと思ったら、なんと本物。その書には王陽明の言葉が。

学者肌には遠いところにいる龍馬がさらさらと陽明学の格言を書いていることが、ちょっと意外。

幕末の志士にとって、王陽明のことばとかは、流行りのJ-POPのようなものだったのだろう。


作者も偶然、この番組を見ていて、同じことを思ったとか。

もう一つは、国民作家とまで呼ばれた作家の司馬遼太郎氏は、陽明学が嫌いだったのではないか、ということ。

おかげで危険思想のイメージが定着してしまったような。

ただ、司馬作品の絶頂期が「三島事件」と重なるため、潜在意識に作者も読者も刻まれてしまったのかも。

陽明学は、自由主義経済に結び付くということで、中国では文革で遺跡を取り壊され、韓国ではほとんど見向きもされず、
日本では過激思想扱いで、ちょっとかわいそうな存在。

(台湾では、蒋介石が日本遊学と時の経験で、陽明学に親近感を抱いて、歴史的流れで好意的らしい)

2020年に役所広司主演で「峠・最後のサムライ」が公開予定。
幕末の英雄ながら、悲劇的な志を迎えているので、またまた陽明学のイメージが悪くなるかも。


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